健康な歯は、歯肉(歯ぐき)や歯槽骨といった歯周組織に守られています。
なぜ、多くの方々が歯周病で歯を失ってしまうのでしょうか。
小さなサインを見逃してしまうと、歯ぐき顎の骨の組織が破壊され、最終的に歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気なのです。
私たちの口の中には400種類とも言われる細菌がすみついています。これらの細菌は、口の中に残った糖分などをエサにして、歯の周りにプラーク(歯垢)と呼ばれる白いネバネバとした物質が発生されます。
歯磨きを怠ると、このプラークの層が厚くなり歯周病の原因とされる歯周組織がすみつき、増殖を始めるわけです。
Stage0
健康な状態
歯肉の色は薄いピンク色で、歯と歯ぐきのすき間(ポケット)もなく、歯ぐきが引き締まっています。ブラッシングをしても出血はしません。
Stage1:軽度の歯周病
歯周ポケット4mm以内
X線画像上の骨吸収が
歯根長の15%未満
歯肉の色は、赤みを帯び、歯ぐきが赤く腫れ上がり、歯を磨いたり、歯を磨いたり硬い物を食べると出血することもあります。
Stage2:中等度の歯周病
歯周ポケット5mm以内
X線画像上の骨吸収が
歯根長の15~33%
歯と歯肉の境に付着している歯肉中の細菌が毒素を出し、歯肉に炎症をもたらします。ポケットの炎症が慢性化して、骨が溶けはじめます。口臭もあり、歯が浮いたような感じがします。
Stage3:重度の歯周病(歯周病専門医・認定医、歯周病認定歯科衛生士が担当)
歯周ポケット6mm以上、
歯周炎により4本以内の喪失
X線画像上の骨吸収が
歯根長の1/3を超える
歯肉の色も赤紫色のようになり、歯と接している歯肉がさらにぶよぶよと腫れ、退縮します。歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まります。歯肉が退縮して、歯が長く見えます。 さらに重症化すると歯槽骨が失われ、歯は土台を失い抜け落ちてしまいます。
Stage4:さらに重度の歯周病
(歯周病専門医・口腔インプラント専門医、歯周病認定歯科衛生士が担当)
歯周ポケット6mm以上、
歯周炎により5本以上の喪失、
歯数20本未満
X線画像上の骨吸収が
歯根長の1/3を超える
咀嚼機能障害、重度の歯槽堤欠損咬合崩壊・歯の移動
歯肉の色も赤紫色のようになり、歯と接している歯肉がさらにぶよぶよと腫れ、退縮します。歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まります。歯肉が退縮して、歯が長く見えます。 さらに重症化すると歯槽骨が失われ、歯は土台を失い抜け落ちてしまいます。
近年「メタボ健診」などにより生活習慣病の予防に対する関心が高まっていますが、世界で急激に増加している糖尿病。
国際糖尿病連合会の調べによると2011年世界人口の70億人中糖尿病と推定される人は、約3憶6600万人と言われています。糖尿病とは、慢性的に血糖をさげるホルモン(インスリン)が足りなくなり、血糖値が高くなる病気です。目や腎臓等の病気心筋梗塞や脳梗塞などを合併症として引き起こすと言われています。
また糖尿病の人は歯周病になるリスクが高く、 糖尿病の罹患期間が長いほど、歯周病の罹患率が高くなります。そして様々な合併症が起きやすいとされています。
糖尿病への影響を減少させるためにも歯周病の治療と予防、進行抑制は必要であります。
歯周病になりやすい要因は大きく分けて、①口の中の細菌、②患者自身(宿主)、③生活習慣(環境)の3つでこれらが複雑にからみ合って発症し、進行します。特に歯周病の直接の原因は「細菌」です。悪性が強い歯周病菌を持っていると歯周病は5倍ほど進みやすいと言われています。
また歯周病菌が攻撃してきても、患者本人の免疫力が高ければ細菌をやっつける事ができます。逆に患者が高齢者や糖尿病などの病気を持っていると歯周病も進みます。これが宿主による要因なのです。そして喫煙習慣やストレス、食生活などの乱れ、運動不足などの「環境」は、歯とは無関係と思われがちですが、これらも歯周病を悪化させる大きな要因とされています。
このように3つの要因がすべて重なっていると発症の危険性も高まります。「歯周病は生活習慣病」と言われるように口の中の細菌だけでは説明出来ない要因がたくさんあります。
歯周病には糖尿病の他にも、心臓病、低体重児出産、誤嚥性肺炎、認知症などの関連も指摘されています。「私には無関係」と思わず、ぜひ信頼出来る歯科医院で歯周病治療、予防健診を受けて下さい。
脳梗塞 | 脳の血管が動脈硬化で狭くなったり、詰まったりすることで血流が止まり脳細胞が壊死する病気です。 歯周病の炎症物質が動脈のつまりを促進すると言われています。 |
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心筋梗塞 | 心臓に栄養を送る冠動脈が動脈硬化を起こすことにより、血液の流れを悪くなります。 長時間血液が止まると死に至るため、脳梗塞同様に歯周病の炎症が悪影響を及ぼすと言われています。 |
早産・低体重児出産、不妊症 | 重度の歯周病をもつ妊婦さんは、早産や低体重児出産をする確立が7割にのぼるというデータがあり、歯周病の炎症物質の刺激により女性ホルモンの影響が出ると言われています。歯肉の出血がある方は歯科医院でチェックすることをオススメします。 |
誤嚥性肺炎 | 高齢になると飲み込む力が衰えます。歯周病の口の中は、細菌が増殖しているため、食べものが気管の中に入る込むことがあります。 歯周病の細菌が食べものと一緒に肺に入り込むことによって、肺の中で炎症を起こす病気です。 |
たばこ(喫煙者) | たばこにはニコチンなど含まれる有害物質が含まれており、喫煙を続けている人は歯周病にかかりやすく、悪化しやすくなり、治療しても治りにくいとも言われています。 |
歯周病はむし歯のように痛みがなく、自覚症状があまりないのに、徐々に進行し、気づいたときには手遅れのことが多い病気です。どうしても、お口の中を無頓着にしがちの方が多くいらっしゃいます。歯周病が進むと様々なな症状がでます。
歯槽骨が失われるため、歯ぐきが下がり、歯の根元が露出し始めます。このように露出し始めてしまうとむし歯にもなりやすくなります。 また、歯並びが良かった方でも、歯がぐらつきながら噛み続けていると、歯並びも崩れてしまい容貌まで変わってしまうこともあります。そして、歯周病には全身に様々な病気と関わりが大きい事がわかっています。
歯を失う原因として真っ先に思い浮かぶのが「むし歯」という方が多いと思います。しかし、歯を失う原因の第1位は「歯周病」と言われています。歯科疾患実態調査(2011年)によると、国民の7割が何らかの歯周病の状態がみられていることがわかっています。
そして進行した歯周病は、年齢と共に重症化される方が多くみられます。そうならないためにも、早期発見、早期治療や予防メンテナンスを行うことで重症化の予防にも繋がります。 そして、歯だけではなく、全身の健康を守る事にも繋がりますので、ぜひ定期的に検診を受けることをオススメします。
奈良の医療法人こうの歯科医院は、歯周病治療に特化した「歯周病専門外来」を設けている歯科医院です。院長をはじめ日本歯周病学会認定の歯周病専門医・指導医、認定歯科衛生士が治療提供しており、また歯周外科的治療においては「マイクロスコープによる低侵襲な歯周外科治療(MIST)」など、より専門的な歯周病治療を提供しております。
歯周病は、嫌気性菌(酸素の無いところを好む)が発生の原因と言われています。以前は嫌気性菌の検査は困難でしたが、今までは菌のDNA(遺伝子)を増幅して調べるPCR法(Polymerase Chain Reactino)が開発され可能になりました。PCR法による歯周病菌検査では、最も悪さをする6種類の菌を定量的に調べます。6種類の細菌は下記の通りです
こうの歯科医院では、リアルタイムPCR法を採用しております。
リアルタイムPCR法とは、それぞれの歯周病菌の特異的DNA をpolymerase chainreaction(PCR)によって増幅して検出することによって、局所での細菌の存在を知る方法であります。
また、細胞の生死を問題とせず、定量的に存在を知ることができます。
上記の歯周病菌検査を行うことにより、歯周病の病型(タイプ)がわかります。これにより慢性歯周炎か侵襲歯周炎かを決定します。そしてその歯周病細菌数比率ハイリスク値より多い場合は、それによく効く抗生剤(アジスロマイシン、レボフロキサシンなど)を投与(抗菌療法)します。 歯周病はもちろんですが、糖尿病なども改善する場合も多々あります。
近年歯周病治療は、精密さを求められるようになってきました。当院では、「 マイクロスコープ 」を完備しております。残念ながら日本には約70000件の歯科医院の中で約5~6%しかマイクロスコープを導入されてません。
精度の高い「マイクロスコープ」は、肉眼の約3倍から35倍まで視野を拡大することが出来るため細かい部分を顕微鏡レベルで拡大視野で確認しながら、神経の細菌を除去する事が可能となります。
特に歯周病は細菌の塊の歯垢や歯石を除去する事が重要となります。感染部の取り残しで再発を繰り返してしまうので、ミクロン単位での正確さが必要とされます。「マイクロスコープ」を使って歯周ポケットに入り込んだ細菌の塊を取り除くことで再発を防ぐ事ができ、また問題点や治療経過についても、患者様との認識を共有出来きます。まさに「マイクロスコープ」を使った治療は最小限で最大限の効果が得られる治療なのです。
奈良の医療法人こうの歯科医院の院長は、日本でも数少ない日本歯周病学会認定の専門医・指導医です。日本歯周病学会は、日本における歯周病の研究、教育、医療および予防を推進し、国民の保健の増進に寄与することを目的とする学会です。指導医は、認定医や専門医を育てる立場にある地位で、指導医にふさわしい症例報告など多くの条件をクリアして辿り着ける日本歯周病学会の中でも最高位のランクと言えます。(全国の歯科医師の約0.3%:平成27年厚生労働省調べ)
また当院には、複数名の日本歯周病学会認定の認定歯科衛生士が常勤しております。認定歯科衛生士は、歯周病予防ならびに歯周病治療をより的確かつ効率よく実施し、長期間にわたり国民がその恩恵に浴することを目的とし、認定歯科衛生士試験に合格した歯科衛生士です。
奈良で歯周病でお困り・お悩みの方は、歯周病治療のスペシャリスト歯周病専門医・指導医、認定歯科衛生士が揃っている医療法人こうの歯科医院で歯周病治療をお受け下さい。
低侵襲な歯周組織再生治療(=MIST)を提供するには、治療技術だけでなく、治療を行う機器も重要です。奈良の医療法人こうの歯科医院では、CBCT・マイクロスコープ(=歯科用顕微鏡)・拡大鏡(=ルーペ)・Er-YAGレーザーなどを用いたMISTを行っております。
CBCTは、デンタルX線に比べて骨縁下欠損の形態や治療の評価に優れており、予知性が高い診断が可能です。また、マイクロスコープは、歯石など汚染物の確認や、施術後の残石の確認に有効であり、気になる部位はよりアップに拡大して確認することができ、画像も明るく鮮明です。
そして、Er:YAG レーザーは、根面の汚染物(デブリ、スミヤー層、残存歯石など)や不良肉芽組織の蒸散が行え、保険診療にも導入されています。
奈良の医療法人こうの歯科医院のカンファレンスは、歯周組織精密検査(6点法)・デン タルエックス線画像(パノラマエックス線画像)・CBCT 画像・口腔内写真を用いて行っています。そして適応症の判断、歯周組織再生療法の選択と再生材料・骨補填材の併用術式についての検討、切開線の設置、咬合状態 、暫間固定の準備、術後管理などについて協議を行っています。
また、患者様のCBCTから3Dプリンターで顎骨模型を作成し、模型で模擬SRP・模擬MISTを行って本番の施術に備えております。
当院では、成長因子としてエムドゲインとリグロスを使用しております。
リグロスは、血管新生が促進し、セメント芽細胞、セメント質、歯根膜 歯槽骨が新生されます。また、リグロスは保険適応可能な材料です。そして、エムドゲインは、歯周組織に存在する各細胞に対し、創傷治癒環境を提供するブタ歯胚組織を使用した歯周組織再生用材料であり、歯周外科の治療後にエムドゲインを塗布することにより、歯周病の進行により破壊された歯周組織の再生を促すことができます。
奈良の医療法人こうの歯科医院では、これらの成長因子材料も利用し、患者様の口腔環境の再生を促す歯周病治療を提供しておりますので、歯周病でお困りの方は、是非、当院へご来院下さい。
患者様のCBCTから3Dプリンターで顎骨模型を作成後、「骨縁下欠損形態の明示」・「カンファレンス」・「術式の選択(MIST, M-MIST, EPPT)」を実施し、模型で模擬SRP・模擬MISTを行い、「切開線の入れ方」・「器具、機材の選択」などを決定し、本番の施術に備えています。
顎骨模型を用いた模擬SRP・模擬MISTを実施することにより、院内の治療技術の向上ができ、また顎骨模型は患者様へわかりやす診療説明が提供できます。
奈良の医療法人こうの歯科医院では、最善の治療提供をできるよう、顎骨模型を用いた模擬SRP・模擬MISTを実施した上で、患者様に治療提供をしております。奈良で歯周病でお困り・お悩みの方は、是非、当院へご来院下さい。
奈良の医療法人こうの歯科医院は、数少ない日本歯周病学会認定の歯周病専門医・指導医と認定歯科衛生士による
歯周病治療のスペシャリストが専門的な治療提供を行っている歯科医院です。
STEP1
カウンセリング
最善な治療を行うための
カウンセリング
奈良のこうの歯科医院では、患者様との信頼関係を大切にしております。コミュニケーション重視し、患者様が納得いくまで時間をかけ、患者様の希望を第一に考え最善の方法を提案しております。
そして、当院の目標は、「できるだけ抜かずに歯を残す」ことです。
STEP2
口腔環境検査・資料採り
的確で精密な検査による
お口の症状を把握
患者様の口腔環境現状をしっかり把握する為に、「レントゲン」、「ポケット測定」、「口腔内写真撮影」などを行います。
必要により、歯周病原菌の検査、唾液検査、口腔内模型採得、口臭検査なども行います。
STEP3
治療内容のご説明
歯科医師によるコンサルティング
写真、レントゲン、口腔内模型、治療計画書を見ていただきながら、患者様の現在の口腔環境及び、治療の進め方など、30分~1時間程の時間をかけて、しっかりとご説明させていただきます。
また、必要な場合にはシュミレーションソフトを使用した治療計画書を作成します。
STEP4
治療開始
低侵襲な非外科治療と低侵襲な歯周再生治療
日本歯周病学会専門医・指導医による
治療提供
歯周病治療においては、ルーペを使用した低侵襲な歯周基礎治療(SRP)、歯周組織再生療法(リグロス、エムドゲイン)、Er.YAGレーザー等を用いたレーザー治療、歯周病原箘の検査(PCR)、マイクロスコープを用いた低侵襲な歯周外科治療、抗菌療法など各種高度な治療を行っています。
高度な技術を必要とする治療に対し、十分な時間を確保し、丁寧に時間をかけて治療を行うので、歯肉の下がりが少ない、知覚過敏が出にくく、治療後の経過が良好です。 症状が改善するまで治療を継続します。併せて、治療に合った歯磨きができるまで丁寧に継続して指導させていただきます。
また、当院の最大の特徴は、日本歯周病学会認定の専門医・指導医の治療だけでなく、歯科衛生士も日本歯周病学会認定衛生士が担当致します。歯周病のプロフェッショナルチームの治療をお受けいただけます。
STEP5
定期的な予防メンテナンス
歯周病のプロフェッショナルによる
定期検診
再発防止をするため、定期検診のお知らせを致します。患者様一人ひとりの専属歯科衛生士が担当し、予防メンテナンスにおいても患者様との信頼関係(コミュニケーション)を大切にしております。
また、定期検診も日本歯周病学会認定歯科衛生士が引き続き担当致します。歯周病治療のプロフェッショナルがしっかり管理・メンテンナンス致します。
歯周病は、治療して良い状態になった環境を維持することが最も大事なことです。当院は患者様お一人おひとりに合わせたブラッシング指導や食事指導から予防メンテナンスを担当につき、一貫してお口の状態を把握させて頂いております。
奈良の医療法人こうの歯科医院は、歯周病専門認定の歯科衛生士を在籍しております。患者様との二人三脚で徹底した予防メンテナンスを行い、健康な口腔内を維持していきたいと考えております。患者様の中には、もう治ったのに「半年後また来て下さい。」と言われ、「なぜ、定期的に通わなければいけないのか?」と思われる方もおられると思いますが、歯周病は、実は再発しやすい病気なのです。長期にわたって再発させない事が治療の目標になります。歯周病の再発しやすい方は、予防メンテナンス(定期健診)にきちんと通われている方によって影響されます。健康的なお口の環境を維持するためには予防メンテナンスが不可欠となります。
つまり、歯周病は一生付き合っていく慢性的な病気であり、治療にも終わりがないと言われており、予防メンテナンスが必要な根拠は次のようなものがあります。
主訴 | 歯が少し揺れだした。口臭が気になる。 |
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治療内容 | 全顎的に腫れぼったい歯肉であり、臼歯部では歯肉の色が暗赤色な部分も確認。デンタルX線の画像では臼歯部に骨欠損が確認でき、歯周精密検査のPCRは73%、PISAは1999平方ミリで、重度広汎型歯周炎、ステージⅢ グレードBと診断。マイクロを活用したMINSTを実施。4㎜もポケットも少しだけあるが、安定した歯肉をキープすることができ、現在プラークコントロールも良好でPCRは11%。コンプライアンスも良く、歯周ポケットの状態も改善してPIRAは183に低下し、ここまで改善させることができた症例。 |
保険診療 標準費用 |
約1万円(税込) |
治療期間 | 約3ヶ月年 |
リスク・副作用 |
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主訴 | 下顎前歯部の叢生と歯肉退縮 |
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治療内容 | 歯周基本治療後に、歯肉退縮に対して結合組織移植を行い、根面を被覆してから、下顎前歯部の叢生歯に対して矯正治療を行った症例です。インビザラインGoで矯正治療後に根面の歯肉退縮は起こらず、良好な結果を得られました。 |
標準費用 【自費】 |
約65万円(税込) |
治療期間 | 約2年 |
リスク・副作用 |
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主訴 | 下顎前歯に動揺がある |
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治療内容 | デンタルX線写真より左下1番は根尖まで垂直性骨欠損が認められ、また歯周基本治療と咬合調整後、CBCTを撮影すると、骨欠損が頬側壁まで到達している1~3壁性のホープレスに近い垂直性骨縁下欠損であることが認められた。MISTは、不良肉芽や根面の汚染物をハンドキュレットやEr:YAGレーザーを用いて慎重に取り除き、先に垂直マットレス縫合変法で6-0のナイロン縫合糸を歯間乳頭部の歯肉に通して置き、滅菌精製水で洗浄と吸引そして乾燥後ファーストタッチでリグロスを塗布した。術後5年後のX線写真と口腔内写真より。歯周組織の改善が見られる。 |
保険診療 標準費用 |
約2万円(税込) |
治療期間 | 約5ヶ月 |
リスク・副作用 |
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主訴 | 左上臼歯部のブラッシング時の出血や歯肉の腫脹 |
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治療内容 | 歯周基本治療(ブラッシング指導、SRP)後、左上4番,5番,6番の 歯周組織再生療法(MIST)にEMDを用いた症例です。(全身疾患や、喫煙はありません。)MISTを行うにあたってフェザー390番を使用して歯肉溝内切開、水平切開、歯間乳頭の厚さ3ミリを残して切離を行い、骨膜剥離子を用いて歯間乳頭を口蓋側から剥離して歯間乳頭の保存を実施。MIST1年後の口腔内写真、精密検査、X線写真を見ると歯周ポケットも改善して、歯槽骨の再生も見られた。年々有意な歯槽骨の改善が見られている。 |
標準費用 【自費】 |
約143,000円(税込) |
治療期間 | 約6ヶ月 |
リスク・副作用 |
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歯周病は、保険でも治療が可能です。しかし、保険治療で行える治療は「使える機器」「使える治療薬」等に制限があり、できる治療レベルが限られてきます。特に重度な歯周病治療など治療・回復・再生等に難しいと言えます。こちらに掲載の料金は「自費」での歯周病治療を行う場合の料金表となりますので、予めご理解の上、ご確認下さい。
CBCT撮影 | 16,500円~22,000円(税込) |
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歯周組織再生治療MIST | 1~2歯:143,000円(税込) 3歯以上:198,000円(税込) |
人工骨 | 11,000円~22,000円(税込) |
メンブレン | 33,000円~55,000円(税込) |
歯周病抗菌療法セット※ | 220,000~275,000円(税込) |
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※歯周病細菌、生化学検査2回+全顎SRP2回+PMTC2回
奈良県生駒郡法隆寺にある歯科医院 医療法人こうの歯科医院 院長の河野 寛二です。
当院は、歯周病専門外来・歯周病学会認定研修施設を併設する歯科医院です。歯周病専門外来とは歯周病治療に特化した診療で、日本でも数少ない日本歯周病学会認定の歯周病専門医・指導医、認定歯科衛生士による歯周病治療を行っております。
大切な歯を長く残すため、土台となる歯周治療をしっかり行ってから修復治療を行い、また定期的な口腔ケアを行うことにより、歯周病予防と同時に全身疾患のリスクが減り免疫力が増進して健康長寿な体となる歯科診療を目指しております。
当院ではすべての分野の治療に対応しておりますが、歯周病でお困りの方はぜひ当院へお越しください。
※歯周病以外の診療内容の詳細は、オフィシャルサイトをご確認下さい。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00~13:00 | ● | ● | ● | / | ● | ● | / |
14:30~17:30 | ● | ● | ● | / | ● | ○ | / |
【土曜日の午後診療】○=14:30~17:00
【休診日】木曜日、日曜日、祝祭日
※最終予約受付は30分前迄