医科歯科連携医療

医科歯科連携医療について

日本では医療機関のほとんどが医科と歯科に分かれています。しかし昨今、歯や口腔の健康と全身の健康が大きく関連していることが少しずつ知られてきており、徐々に医科と歯科恊働の必要性が認められ、大学病院などの医療機関を中心として歯科との連携が推進されています。 

奈良県斑鳩町の歯医者こうの歯科医院では、近隣の医科と連携し、糖尿病・歯周病連携周術期連携閉塞性睡眠時無呼吸連携など、医科治療に歯科治療を組み合わせ、総合的な医療の向上に寄与することを推進しています。

医科歯科連携医療

認知症予防における連携

歯周病は、歯周病菌が歯肉や歯を支える歯槽骨などの歯のまわりの組織に感染する「感染症」で、歯周病菌の一種であるPg菌がアルツハイマー病の悪化に関わる可能性が報告されています。

歯周病菌の増殖によりカテプシンBという酵素が増え、アミロイドβの受容体が増えることで認知症の発症・症状悪化を招くことがわかっています。

また、歯周病が進行すると咀嚼機能(噛む力)が低下し、咀嚼による脳の海馬への刺激が少なくなり、認知症のリスクが上がると考えられています。

認知症予防における連携

大腸癌における連携

歯周病と大腸がんの間には密接な関連性があります。歯周病は、歯周病菌が歯肉や歯を支える歯槽骨などの歯のまわりの組織に感染する「感染症」で、これらの菌が全身に広がり、大腸がんのリスクを高める可能性があります。歯周病菌の一種である「Fn菌(フソバクテリウム・ヌクレアタム), Pg菌」が大腸がんと関連していることが報告されています。この菌は口から入った菌が大腸に到達し、大腸がんのリスクを高める可能性を示唆しています。また、歯周病が進行すると、歯肉が腫れてもろくなり、歯周病菌が血管内に侵入し、全身の臓器を蝕んでいく可能性があります。これにより、大腸がんの発生リスクが約2~5倍高くなるとされています。

これらの情報から、歯周病の予防と管理が大腸がんの予防に重要であることがわかります。具体的な予防対策としては、丁寧な歯みがきと歯間ブラシやデンタルフロスを併用して歯間部の清掃を行うことが効果的だと言われています。また、定期的な歯科受診も推奨されています。これらの対策により、歯周病の進行を防ぎ、大腸がんのリスクを低減することが期待できます。

歯周病と糖尿病治療

歯周病と2型糖尿病は、加齢疾患と認識されるようになってきており、医科歯科連携により糖尿病発症および重症化のリスクを発見し、歯周病管理を行う必要があります。
従って、医療情報を患者と共有できる糖尿病・歯周病医科歯科連携手帳を用いて医科歯科で糖尿病と歯周病のスクリーニングを行うとともに定期的管理を継続する双方向性の医科歯科連携(強化型連携)を実地臨床に定着させることが重要です。
そのためには、歯周治療は、従来の歯周局所の炎症や感染のコントロールによる血糖コントロール改善効果だけでなく、禁煙は勿論、咀嚼改善とそれに関連する食習慣および食栄養や身体活動支援も含むことを医科歯科双方で認識したいと考えています。

歯周病と糖尿病
周術期治療

「周術期」とは入院・麻酔・手術・回復といった術前から術後の一連の期間のことをいいます。
術前から歯科に受診し、口腔内の環境を整えることで、口腔内の細菌を少しでも減少させて 、誤嚥性肺炎や大腸癌などの 術後合併症やトラブルを予防し、円滑な入院治療により早期回復の支援を行うことが目的です。

閉塞性睡眠時無呼吸

睡眠中の上気道の閉塞による呼吸障害である閉塞性睡眠時無呼吸は、気道の狭窄を防ぐスリープスプリント治療(OA)を行います。
これは一般的に歯科で行われる治療で、医科ではシーパップ(CPAP)治療を行います。

睡眠時無呼吸検査を実施し、無呼吸・低呼吸指数(AHI)の値が5以上の場合はスリープスプリント治療(OA)、20以上の重症な場合はシーパップ(CPAP)で対症治療がおこなわれます。そして医科歯科連携してOA+CPAP治療も行っています。

当院の睡眠時無呼吸症候群の治療について →

保険診療と自費診療

歯科治療には、健康保険対応の治療と患者様が全額負担の自費自由診療がございます。

治療費案内

インプラントやセラミック治療などの治療費案内です。自費診療の受診をお考えの方はご覧ください。

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